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2006年 06月 29日
今日、台所で'蟻'の行列を発見..................。
どこの何をかぎつけたか、調べてみると…道は砂糖の袋の中に続いております。 真っ白な砂糖に群がる蟻んこは、まぶしい白に映えてやはり気味が悪い。 手にとって見ると、中でいそがしく出口を探して動いている蟻と死んでいる蟻。 蟻にとっては酒の海におぼれたようなもの、びっくりして死んでしまったのか? そう思って押してみると、止まっていた蟻は動き出した。 蟻はみな生きているのだ! そしてまた止まる。 それをみて思った。 働き者と称される蟻んこも、「金脈」を掘り当てれば死んだように動かなくなってしまうのか。 蟻が蟻でなくなる瞬間を見た。 全部の蟻がではなく、それでも働いている蟻は3割程度はいたが。 しかしあまり眺めているのも趣味が悪いので処分を考える…。 これだけの財産があれば、どのくらいのアリ達が食べていけるのか、という興味から畑に放ってみようかとの衝動が沸いたが、自然の摂理に反することは出来ない、そう思いとどまってもったいなくもこの「蟻の一財産」をゴミ箱へ処分することにした。 夕暮れ時の、とても興味深い出来事だった。 余談になるが、この袋がまた傑作だった。 袋にはこう書いてあった。 「砂糖は、大自然が生んだ天然の甘味料です。」 ・・・ 自然の理(ことわり)をまるで理解しない者の方便である。 蟻を狂わした張本人・・・ まったく人類の「欲」というものはおそろしいものです。 #
by jansemble
| 2006-06-29 03:07
| 本日の教訓
2005年 02月 22日
ノーベル平和賞を受賞した、ケニア副環境大臣ワンガリ・マータイさんが都内の講演で、 「日本には『もったいない』という文化があることを知った。この言葉をアフリカと日本の女性をつなぐキーワードに、資源を有効利用する『もったいない運動』のネットワークを作りたい」と述べた記事をみて、またしても外国人に「日本的ないいところ」を発見されて、なんだか日本人として気恥ずかしい思いがした。マータイさんは、「アフリカではプラスチックが一度使っただけで廃棄されるなど、多くの『もったいない』事例がある。」と指摘、環境改善を訴えたが、元祖「もったいない」の国である日本では、これ以上に膨大な「もったいない」事例があたりまえに習慣化されていて、もはや日本の「もったいない」は過去の美徳に過ぎないのだ。いまの日本人には国際理解よりも、「国内理解」のほうがまずは優先である。マータイさんのこの活動によって日本の「もったいない」精神が内外にみなおされ、日本人自身が自分達の文化や風習に誇りを取り戻すなら喜ばしいが、日本人としてはちょっと複雑である。
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by jansemble
| 2005-02-22 09:36
2005年 02月 21日
毎日着物で生活していてふと思う。日本人はいつごろから着物を着なくなったのかと。着物をやめて洋服に切り替えたその日は、いつどのようなタイミングでやってきたのだろう?またそれはどういう理由で、どのような気持ちだったのだろうかと。今でもイスラム社会では多くの人が民族的な着物を着ているが、当時の日本の着物とはイスラムのそれと感覚的に同じだったに違いない。とすればそれを脱ぎ捨て異国の服を身にまとう時、気持ちになんらかの抵抗感はありはしなかっただろうか・・・と。明治以降の急速な西洋化に対し、当時の日本人達のこころには強烈な違和感があったに違いない。それをどのようにして折り合いをつけ、新しい文化に自らのスタイルを変えていったのか?それがとても疑問だった。加藤 秀俊著、暮らしの世相史にはそんなうつりゆく日本の暮らし、習慣・文化の変遷、文明化によって日本人が得たものと失ったものについて、その歴史の境目を垣間見せてくれる。
はじめに自分が抱いた疑問のとおり、やはり人間の文化や伝統というものはそうすんなりと変わるものではなかった。そのことをこの本は教えてくれる。 #
by jansemble
| 2005-02-21 23:07
| おすすめ書籍
2005年 02月 19日
21世紀は環境の世紀ともいわれる。毎日、テレビや新聞などのメディアに環境という言葉を見たり聞いたりしない日はない。現代人の生活、とりわけ高度成長以降の日本人の暮らしはそれまでと大きく変化し、ぼくらの生活は豊かになった。しかし経済速度を優先した大量生産、大量廃棄による消費型社会のありかたに、環境面から疑問を持つ人も増えている。スローライフ・スローフードなんて言葉も聞かれる。今まさに、ぼくらは自分自身を振り返り、冷静に見直して、選択していくべき時期にきたのでしょう。資源の枯渇だ、地球温暖化だとやたらと危機感をあおられ、目を三角にして環境問題に取り組むのも良いですが、実はもっと身近で簡単な方法があります。それは「暮らしをちょっと昔にもどす」ということです。 今から150年ほど前の江戸時代と比較すると、現代のエネルギー効率は約10倍程度になっているといわれています。言いかえると、現代人が江戸っ子の平均的な暮らしをしようと思えば、1日働けば10日は食えるということです。月にすれば「3日分で1ヶ月生活できる」という計算です。しかし現代人の暮らしは一向、時間にゆとりがありません。これはおかしいと思いませんか?それは現代人がとても好率のいい仕事をしながら、とても効率の悪い暮らしをしているということの証明です。一生懸命切り詰めて時間を惜しんで働きながら、同時に浪費家の穀潰しに散財させているようなものです。こんなことをしていたのでは当然環境にいいわけありません。それどころか毎日忙しい自分がなんだかばかみたいです。こう考えると、自分の暮らしを環境にも自分のお財布にもやさしいものにするために、「ちょっと昔の暮らし」にもどさない手はありません。現代社会の持つ効率性と、昔の暮らしの知恵を融合させる、そんな暮らしをぼくらは「和楽な暮らし」と名付けて実践し、ホームページなどで紹介しています。 これからこのコラムで、すぐに役立つ暮らしの知恵や、日々の生活でぼくらが発見したことなどを少しづつ紹介していきます。これを読んでまずはできることから暮らしを「ちょっと昔の暮らし」に変えてみてください。それは若い世代には新鮮な発見であり、上の世代には懐かしい忘れていた感覚だと思います。そしてそれは、環境とお財布にやさしい21世紀のエコロジーな暮らしであり、日本人の知恵や文化を「生きたまま後世に残す」という活動でもあるのです。さああなたもはじめませんか、真に豊かな暮らしのために。 和楽社中ホームページ www.waraku-shachu.com #
by jansemble
| 2005-02-19 23:39
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